■ロシアを除く13ヶ国が3月として過去最高の訪日数を記録

4/20に日本政府観光局(JNTO)より2016年3月の訪日外国人数が発表されました。
それによると、前年同期比31.7％増の201万人で単月過去最高を記録。
史上初の200万人超えとなりました(下図グラフ参照)。

トラベルボイスより一部改変して引用

■過去最高の2015年7月(191.8万人)を9万人上回る

この数字は、前回最高を記録した2015年7月の191.8万人を9万人以上上回っています。なお、2016年1月以降3月までの累計では前年比39.3％増を記録しています。

■桜シーズンとイースター休暇が原動力

JNTOによると、主な要因としては、近年人気が高まっている桜シーズンを迎えたことや、昨年4 月だったイースター休暇が今年は3 月となり、欧米市場や一部アジア市場からの訪日需要が増加したことを挙げています。
また、継続的な訪日旅行プロモーションや、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、燃油サーチャージの値下がりも、引き続き訪日旅行者数の増加を後押ししているとしています。

■ロシアを除く13ヶ国が3月として過去最高の訪日数を記録

市場別では、香港、フィリピン、米国、カナダ、英国、ドイツが単月として過去最高を記録した他、ロシアを除く13 市場が3 月として過去最高を記録しています。
なお、国や地域別のシェアとしては、2015年3月と同じく、東アジアがシェアトップで、次いで、東南アジア+インド、欧米豪となっています。

訪日外国人シェア比較(2015VS2016 ) JNTOより引用

4 月は、高い桜人気に加え、中華圏の清明節やタイのソンクラン（4/12~15のタイ正月）といった連休、クルーズ船の寄港などが増加要因として考えられるものの、「平成28 年熊本地震」の影響も踏まえ、状況を注視していく、としています。

現在、円安が進行しつつあるようですので、このまま為替のトレンドが円安傾向となれば、5月、そして、6月、7月、8月の夏休みシーズンも訪日外国人数はどんどん増加していくものとみています。

■このビッグウェーブに乗って民泊をはじめたら儲かる？！

このように、訪日外国人数が順調に増加しているため、適当な部屋を借りて、民泊をはじめたらザクザク儲かるのでは？と期待に胸をおどらせた方もいるかと思いますが、残念ながら、その見通しは練乳に砂糖を混ぜて、カステラにしみこませて焼いたのち、シロップをかけたものよりも甘い（！）といえるでしょう。
幾つかのリサーチによると、ここ1年で、全国での民泊の件数はなんと400~500%も増えたそうです。
一方で、訪日外国人数の伸びはこの1年で30~40%であり、みんながみんな民泊を使うとも限りません。
つまり、現在、民泊のマーケットは供給過多となっているのです。
そのため、今の時点で安易に民泊をはじめようとするのは、非常にリスクが高いです。
とはいえ、押さえるべきポイントを押さえれば、今から開始したとしても、並み居るライバルを蹴散らし、しっかり収益を上げることは可能です。
当協会では、民泊運営のプロによるセミナーやコンサルティングサービスでそういったポイントについてお伝えしています。ご興味がある方はぜひ、一度、我々とお話をしてみませんか。
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