都内で不動産屋や不動産オーナーを対象とした民泊セミナーを開催しているM.Aさんに、
セミナーで多い質問を挙げていただきました。
よくある質問①
民泊の「グレーな部分」ってどういう意味ですか?
民泊に関しては事例がまだ少ないので、法に触れるか触れないか判断がしにくいというのが現状です。そこが「グレーな部分」とされています。グレーな部分っていったいどういう意味なの?いいって意味なの?ダメって意味なの?って分からない人が多いみたいですね。
グレーな部分は厳密に言うと、旅館業法から見れば違反の場合が多いです。
僕は勉強のためにも他のセミナーを聞きに行くことも多いのですが、この事実をハッキリ言うセミナー講師というのはなかなかいません。「今ならまだ大丈夫ですよ」ってごまかしている講師が多いのです。でも、だからこそ事実としてぼくはしっかり伝えたいところです。
新しいことが流行る時には法整備が整っていないものです。流行りだして問題が出てきて初めて法整備が追い付いてきます。今ならそのパイオニアになれる、ともセミナーでお話しています。
よくある質問②
近隣からのクレームが出た場合はどう対処したらいいですか?
セミナー対象が不動産屋や不動産オーナーの場合、儲かるから民泊をやろう、という方よりも、民泊をはじめることによるリスクを知りたい、という方が多いので、近隣クレームについての質問はとても多いです。
対策としてはまずハウスルールを提示するのは当たり前の作業なのですが、それをゲストにうっとうしいくらいどれだけリマインドするか、が重要です。
チェックイン時にもルールを伝え、夜にはもう一度連絡を取りルールを確認するなど。
クレームが出てからの対応ではなく、いかにクレームを未然に防ぐか、が重要なのです。
airbnbを運営していると、ほとんどの方がどこかで遭遇することになるのが、トラブルです。
以下の記事では現役ホストがどんな感じでトラブル対策をしているかまとめています。
よろしければ参考になさってください。
【ハウスガイドに○○と記載したら騒音クレーム0件に!現役ホストが語る、トラブル体験談その1】
【部屋を間違えるゲストが頻発!そのとき彼はどうしたか?現役ホストが語る、トラブル体験談その2】
よくある質問③
立地がよくない物件なんだけど民泊として活用できますか?
これは関わり方次第です、とお伝えしています。都心部だと利便性の良さなどを活かした物件で売ればいいけれど、都心でないならば人で売る、というやり方があります。
たとえばゲストと一緒に食事をしたり、体験を共有したり、写真を撮ることをお勧めします。そしてその写真をエアビーに掲載します。すると、ホストとゲストが楽しく時間を共有できる民泊に興味ある人の目に留まることができます。ニッチな物件になる小さな工夫の積み重ねはとても大事です。
よくある質問④
空室・空家の対策として民泊は有効だと思いますか?
とにかく民泊運営をすれば誰でも儲かる、とは言えません。でも、空室や空き家など自分の持ち物件がある人にとってはかなり有効に活用できるとお伝えしています。そしておすすめしたいのは、民泊と賃貸の併用です。民泊で儲かるシーズンと賃貸で儲かるシーズンというのは、まったく別なので、たとえば賃貸で11~3月、民泊で4~10月、というように民泊として使う期間と賃貸として使う期間を分けてみるとか。民泊運営の新しい提案などもしています。
とにかくまだ法整備が整っていないので、タイムリーな情報収集は怠らないようにしています。そして、事実はきちんと伝えてぼやかしたりしないように意識しています。
M.Aさん、貴重なお話をありがとうございました!
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