airbnb 緊急災害支援 ~パリ同時テロで避難場所提供
11月13日にフランスのパリで発生した、痛ましい同時テロ事件ですが、この際にairbnbは無償で避難場所を提供していました。
具体的には、
テロで被災された方は、11月13日~11月17日の期間内にチェックインした場合、無料にて滞在可能という形になっていました。
東日本大地震の際には、帰宅困難者が発生し、ホテルなども満室で泊まるに泊まれず、何時間もかけて歩いて自宅まで帰った、という話もありますので、日本でも、これからは災害時にairbnbを避難場所として活用する、といったことも十分考えられます。
ちなみに、airbnbの緊急災害支援サービス自体はかなり早い段階から運営されており、2012年のハリケーンサンディでの被災者救済のために、あるホストが、自分の物件を被災者向けに無料開放したことがきっかけとなっています。
現時点では、airbnbの緊急災害支援サービスの実績は以下の通りです。
・サンディエゴの山火事
・セルビア、ボスニア、クロアチアのバルカン半島大洪水
・ロンドン、サルデーニャ、コロラドの大洪水
・ケファロニア島地震
・トロント、アトランタの大寒波
・フィリピンの台風第30号(ハイヤン)
なお、災害支援として、物件を無料開放した場合も、airbnbのホストサポートサービスや保証も受けられるそうです。また、避難者はホストに必ず連絡をしないといけないため、誰かよく分からない人間が、いつの間にか自分の物件に入り込むといったこともありません。
これまでは、空室や空き家があったとしても、災害発生時に一時避難場所として使用するといった事例は日本ではあまりなかったのですが、今後はairbnbのような民泊事業者が行政と組んで、避難場所を斡旋するようなことになるかもしれません。
空室や空き家などの情報は、緊急時にすぐに見つかるものではないですし、たとえ発見したとしても、オーナーとのやり取りや、契約などに時間がかかるため、緊急避難が求められる状況では活用が難しい状況でした。しかし、このairbnbのプラットフォームを活用すれば、すべてWeb上で対応可能なため、速やかに近隣の物件に避難することが可能となります。近い将来には、緊急避難用に、民泊のアカウントを持っておいた方がよい、などと言われることになるかもしれませんね。
最後になりますが、今回のテロでお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。
関連記事
【 airbnb 宿泊費 】価格決定も楽チン? 新機能リリース
【 airbnb 】民泊の規制緩和へ一歩前進!?河野行革相も民泊に前向き発言
コメントはコチラ