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海外民泊投資は儲かるのか?マレーシア在住日本人が現地調査してみた

民泊は世界190カ国以上で展開されており、
いまや立派なビジネスとなっています。

Malaya1その影響力は各国ごとに大きく異なっています。
日本では全面解禁に向けてまだまだ規制緩和の討論が重ねられておりますが、
アメリカでは主たる収入を補填する副収入として
運営している人々がたくさんいます。

しかしながら、それぞれの国で法律や認知度が異なっているのが現状です。

そこで今回は、筆者が住むマレーシア、主に首都クアラルンプールにおける
民泊の実態について取り上げました。
東南アジアで急速な発展が進んでいるこの都市で、
果たして民泊はビジネスとして成り立つのでしょうか。

1)民泊とホテル、利用するのはどっちがお得?

昨今の日本のホテルは1泊2万円近くするのが当たり前になってきました。
それに比べて民泊では、宿泊するコストを抑えることができるから
日本でもビジネスチャンスとして盛んになってきているのです。

マレーシアでは、観光、ビジネスで訪れる外国人の多くが
首都クアラルンプール付近に滞在します。

それではクアラルンプールのホテルの宿泊費はいくらでしょうか。
中心地において特にホテルが集うエリア
「ブキッ・ビンタン」に焦点をあててみました。

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引用:Booking.com

 

バックパッカー向けの格安ドミトリールームがある宿泊施設から
高級ホテルのリッツカールトンまで集うブキッ・ビンタンは、
宿泊施設の競合エリアになっています。

しかし、その値段は非常に割安なものです。
マレーシアは通貨リンギットですが、
1リンギットに対して日本円が27円だとすると
マイホームステイKLは1泊1,512円。
リッツカールトンには14,850円で宿泊できます。

 

日本のリッツカールトンは
大手ホテル予約サイトagodaを利用しても、最低4~5万円はかかります。

マレーシアのホテルは非常に安いということがよくわかりました。
では、対する民泊はどうでしょうか。Airbnbで検索してみました。

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設定金額は1泊平均6,500円前後となっています。
ピンからキリまで値段とランクが揃っているホテルがある中で、
同等あるいはそれ以上の金額を支払ってまで
個人宅に泊まりたいと思う滞在者はそこまで多くないかと思われます。

 

ちなみにレビューが100件以上あり、返答率100%、
1時間以内返信のホストの物件はこのようなものです。

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高級ホテルをも感じさせる清潔感、景観、
ファシリティの充実性が伝わってきます。
この物件は調べた当初では2,936円でした。
日本だと考えられない値段ですね。

ホテル業が飽和しているマレーシアでは、民泊はこれくらいのレベルと価格になって、
はじめて泊まりたいと思えるようになるでしょう。

 

2)民泊運営しているのはどんな人

プロフィールを見ていく限り、
やはりマレー人による運営が圧倒的に多いのですが、
とりわけ中華系マレー人の登録が多いようです。

華人はお金を稼ぐことに熱心な人種のため、
ビジネスになることにはどんどん取り組んでいくことが特徴的です。

不動産を購入するにあたって、
マレー国籍の人と外国人ではその条件が大きく異なります。
外国人が購入できる不動産は
一般的に100万リンギット以上(日本円にして、2700万円)です。

安い宿泊料金でそれだけのコストを回収するには時間がかかってしまうため、
日本とは異なり、民泊で提供するよりも賃貸として貸し出す方が
賢い運用方法といえるでしょう。

 

3)規制はあるのか?

国の法律において、
民泊に抵触するものは現段階で確認はとれませんでした。
しかし、転貸を許可する物件は極めて少ないため、
日本のように賃貸物件で運営するのは難しそうです。

マレーシアの民泊の実態、いかがでしたでしょうか?

ビジネスとして成り立たせるには
なかなかテクニックを要する国という印象が感じられます。

そもそもシェアリングエコノミーのニーズがないのか、といえばそうではありません。
マレーシアは車社会ですので、
民泊と同じシェアリングエコノミーの1つである
カーシェアリングが非常に活発なのです。

このように、国によってシェアリングエコノミーのニーズが大きく異なっています。
民泊を海外展開したいと考える人は、入念なリサーチをすることをおすすめします。

■参照URL

https://www.airbnb.jp/
Nakano Property Malaysia
Booking.com
Agoda
http://my.foreland-realty.com/?page_id=1027

■日本で民泊はじめたい方、お待ちしております

マレーシアでは民泊を投資として成立させるのは難しそうですね。
ビジネスの戦略の一つとして、

需要と供給がアンバランスになっているところを攻める、

というものがあります。
現在、訪日外国人数が増加しており、宿泊施設の不足が生じています。
日本政策投資銀行の調査によると、
訪日外国人が2000万人で民泊が5万室ほど必要になる、という試算が出ています。
2015年の訪日外国人数が1973万人で、現在、全国の民泊は約3万室ほどですから、
現時点でも約2万室ほど不足しているといえます。
まさに需給バランスが崩れている日本で民泊をはじめませんか?

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