簡易宿所のエキスパートである、
一級建築士の篠木さんへのインタビュー、第4回です。
前回は簡易宿所を開業するにあたって、
用途変更の重要性についてお話をして頂きました。
最終回となる今回は、
新築で簡易宿所を開業する場合の注意点などについて
お伺いしました。
スケジューリングと近隣対応が超重要
―最近、簡易宿所を新築で建てる、ということが増えていますが、
この場合、注意する点は他にどのようなことがありますか?
■篠木さん
新築で簡易宿所を開業する場合、
建てる前に書類を提出する必要があります。
そして、完成後にベッドなどがセットされ、
すぐにでも営業ができる状態で検査になります。
そのため、余裕を持ったスケジュールを組むことが
ポイントとなります。
近隣からの意見があるとやり直しになる可能性もありますので、
そのあたりも考慮に入れておいた方がいいでしょう。
中には、ただなんとなくイヤ、という理由で
ありとあらゆる手を使ってくる人もいたりします。
保健所などもそういったクレームを受けると
何らかの形で差し戻しにすることもあるので、
気を付けた方がいいです。
看板を立てたら、
「なんで立てたんだ!」
挨拶をしに行くと、
「うるさい!」
なんて人がいることもありますし、
ひどい場合には近隣からのクレームで
保留状態になってしまっている物件もあります。
こういったことにならないように、
先にもお伝えしましたが、
近隣対策は怠りなく行うようにして下さいね。
―ありがとうございます。
やはり、近隣対策が重要なんですね。
ここまで色々とお話をお伺いしてきましたが、
篠木さんが取り扱っている物件は
そのようなハードルはクリアしている、ということでしょうか。
新築で開業する場合と
既存の建物で開業する場合の違い
■篠木さん
そうですね、クリアしていますし、
というか、そうでないといけないと考えています。
半数以上の物件は大変な点がありますが、
何とかクリアできるよう、施策を打っています。
新築の場合は近隣対策がまず最重要ですね。
ただ、用途変更の場合は、
建物があるからそこまで言われることがないんです。
建物ができてしまうとそこまで抵抗感がないというか、
諦めがつく(笑)ようで、開業ならびに行政の許可を得ている、
ということを伝えると納得して下さることが多いです。
―なるほど。
では、やはりまずはプロに相談した方がいいわけですね。
開業後に注意すべき点とは?
■篠木さん
そうですね。あとは、(開業後に)代行業者さんが
どのように対応してくれるのかも重要になってきます。
代行業者さんの対応が収支に大きく影響してきます。
また、きちんと対応してくれる代行業者さんでないと
近隣トラブルの原因にもなりかねませんし、
場合によっては営業を取りやめなければならなくなる可能性もあります。
そして、誠実に対応して下さる方にはそれなりの対価が必要になる、
ということは認識しておいた方がいいと思います。
特に、初期費用を抑えて始めたい、ということとなると、
駅から少し距離がある、といったような物件に
なってくると思いますが、
そういった場合は、
おもてなしなどのケアが重要になってくると思いますので、
代行業者の選定は重要となってきます。
―開業できたらそこで終わりではなくて、
そこが新たなスタートになるわけですね。
代行業者の選定もきちんと考えないといけませんね。
篠木さんの対応範囲は?
お話をお伺いしていますと、
篠木さんは簡易宿所のマスターという印象ですが、
具体的にはどこまでお願いできるんですか?
■篠木さん
簡易宿所の設計から施工管理、申請まで一通りできますが、
今は自分しかできないところに集中して、
他の部分は別のエキスパートにお願いする、
という形を構築しようとしています。
設計から申請までの流れは全部わかっているので、
全体を見て、スケジュールを調整したりもしていますので、
現在はコーディネートと設計業務がメインですね。
また、行政への申請の際に
担当者ベースで変わってしまうような
細かい部分などは不利益のないように交渉したり、
ということもあります。
お問い合わせを頂ければ、
物件の審査や設計、施工管理、簡易宿所の申請など、
それぞれのエキスパートをご紹介できますよ。
―それは心強いですね!
今後の計画などはありますか?
■篠木さん
今後は、これまでの経験を活かして、
ローコストで簡易宿所へのリノベ―ションのご提案なども
できたらいいなと思っています。
―いいですね。自己所有の古い物件などを
お値打ちにリノベーションしてもらえると
物件の収益性も上がって、投資としても魅力的になりますね。
長時間にわたりありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いいたします。
■篠木さん
はい、こちらこそありがとうございました。
篠木さんはこちらの初歩的な質問などにも、
いやな顔一つせず、快く回答して頂きました。
あらためて、この場を借りてお礼申し上げます。
今回のまとめ
▼新築で簡易宿所を開業する場合、
建築前に書類を提出し、
検査は全ての家具等がセットされた状態での検査となるため、
余裕を持ったスケジュールで進める必要がある。
▼新築の場合は近隣対策が非常に重要となるので、
周辺の状況などについては行政や仲介業者などを通して、
事前に十分な確認を行うこと。
▼近隣対策という面では、
既存の建物を簡易宿所に用途変更した方が
比較的スムーズに事が運ぶことが多い。
▼開業自体がゴールではなく、
その後、安定して運営することが重要となるため、
運営代行業者の選定は慎重に行った方がよい。
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