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民泊 がホテルと競合しない理由とは?

民泊 と ホテル

本日付け(2016年2月14日)の日本経済新聞に「民泊」についての記事が掲載されていました。AirbnbJAPAN代表取締役の田辺泰之さんと東洋大学准教授の矢ケ崎紀子さんとの対談している記事です。その中で興味深いやりとりがあったので今回ご紹介したいと思います。

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●「airbnb」は旅館業界から敵視されているのか?
昨今、「airbnb」は、安全設備などを義務づけている既存の旅館業界からは不公平だという批判が生じています。これに対して、田辺さんはこう回答しています。

「民泊が提供しているのは『体験』という価値。安さでは勝負しておらず、食い合いが起きるとは思わない。海外の先行事例では、エアビーアンドビーのサービスが普及してもホテルの稼働率に影響はないというデータがある。米国の大手ホテルチェーンも、エアビーアンドビーは競合相手ではないという見解を発表している。利用者が求めているものが違うからだ。」

「逆に、既存の旅館も、どんどんエアビーアンドビーなどを使ってくれればいい。日本の生活や文化を深く知りたい、体験したいという外国人は増えている。」

このように田辺さんは、民泊は旅館やホテルとは競合していないと主張しています。その主な理由は上記にもあるように、民泊が「体験」を提供することにあるからです。

●垣根がなくなってくる旅館業界と民泊
一方、矢ケ崎さんにも同様に「民泊がホテルや旅館と競合していないか」という質問をしています。それに対し、矢ケ崎さんはこう答えています。

「宿泊需要は増えていて施設が足りていないのだから、その需要を自分の所にどう持ってくるかは経営の問題だ。安全や衛生の基準を同じにしないと、ホテルは民泊と競合できないという意見もあるが、お金をかけて安全を担保しているなら、それを料金に転嫁できるよう説明して集客すればいい。弱みを強みにするのも重要だ。そのために、日本にはホテルや旅館、民泊など多様な泊まり方があるという宣伝を政府はしなくてはいけない。」

たしかに、安全や衛生を最優先にするのであれば、ホテルや旅館を選択することが合理的かもしれません。しかし、現在は民泊でも安全性が高く、衛生面でも優れた物件が多くなってきているようです。今後、日本の宿泊にも選択肢がどんどん増えてくるでしょうから、旅館業界と民泊がどのように共生していくかが見どころになるでしょう。

●民泊はこれからレッドオーシャン化するのか?
筆者の個人的な意見を言うと、まだ日本では「民泊」がメジャー化されていないように思います。日本では旅館業法という規則が強いですが、今後規制を取り巻く環境も変わりつつあり、民泊というフィールドはこれから開拓されていくでしょう。

上述した2人の専門家がいうように、今のところ「Airbnb」はホテルや旅館とは違う立ち位置で存立しています。極端に言うと一種の棲み分けが出来ているのです。しかし、今後日本の宿泊が多様化していけば「民泊」がレッドオーシャン化するかもしれません。

私たちは、そんな状況の中でも、ホストの方がしっかりと収益をあげられるようにお手伝いをしていきたいと考えています。

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