3/28付の日経MJの1面記事に民泊の現状について、airbnbが盛んな大阪の状況を中心にとりあげられていましたので、ご紹介します。
■日本で一番アツい場所は大阪ミナミ
記事によると、airbnbで一番熱い場所は、以前に当サイトでもご紹介したように、2015年は前年比70倍ものairbnbの利用者が増加した、大阪有数の繁華街、ミナミを擁する大阪市中央区です。現在の登録室数は約2500室にものぼるとのことです。これは渋谷区の約2000室や新宿区の約2300室よりも多く、日本一の登録数になります。
(室数はairbdatabankより)
■家賃が1年で1.5倍に!?
そんな中央区の中でも投資を呼び込んでいるのが、歓楽街の宗右衛門町に隣接する、島之内1~2丁目です。マンションは多いけれども、水商売関係者向けがメインで、一般人には人気がなかったそうですが、こちらの地域の空室、300室以上が現在民泊で運用されているとのことです。外国人にとって、繁華街に近いということは非常にメリットがあるため、人気のエリアとなっています。
収益性が高いため、2件目、3件目をと考えるホストも多いようで、同じマンションで2部屋目を借りようとしたホストは、1年前に7万円で借りられたのが、現在はなんと11万円になったと驚いています。このマンションでは、大家は民泊について黙認姿勢ですが、代わりに、家賃を相場の2割以上上乗せしてくるとのこと。需給がひっ迫しているとはいえ、1年で家賃が1.5倍とは、すごいですね。私もそんなところで大家をしたいです(笑)。
■代行を使うなら、収益性の目安は家賃の2倍
民泊の現状について、ホスト、代行業者からの情報が記載されていましたが、そんな中に、収益性の目安についての記載がありました。先述した、airbdatabankさんの見解として、代行を使った上で収益性を確保するなら、月々の売上は家賃の2倍以上を確保したい、ということが記載されていました。
参考値として、今年2月のエリアごとの家賃相場と平均売上からデータが提示されていましたが、大阪市中央区では1.87倍、渋谷区では1.12倍とのこと。閑散期の2月でも大阪の中央区なら、何とか収益が上げられそうですね。ちなみに、知人の物件で試算したところ、2月は1.02倍でした・・・。
このエリア別の収益率についての情報は有料情報とのことなので、ご興味がある方は、airbdatabankさんに問い合わせてみても良いかもしれませんね。
■大阪市は今後3000室ものホテルの供給増!
記事の後半部分では、我々、民泊のライバルとなりうる、ホテル業界の攻勢について書かれていました。大阪市観光局によると、大阪市では現在、3000室ものホテルの新設・増設の計画があるそうです。この計画が全て実施されるとなると、民泊にはかなりの強敵になるといえます。
■ホテルとの競争に勝つには?
では、このように競争が激化すると予測される中で、民泊ホストはどうしたらいいのか、その一つの解が記事中に示されていました。代行業者のコメントとして、現在、稼働率がいいのは、6LDKで6人1泊4万円弱の大型物件などとのこと。大人数向けならホテルよりも割安で泊まれる民泊の優位性が保てる、ということですね。これは当協会が以前から提唱している、民泊の大箱化と同じ見解ですね。
また、民泊を利用した経験のあるゲストは、また民泊を使う傾向にある、というデータもあるため、ホテルの供給量が増えたからといって、一気に需要が下がる、とは考えにくいですが、大阪のホストは、今後は競争が激化する、という前提で民泊運用プランをしっかり練ることをおすすめいたします。
今後の民泊運用プランに不安がある、もっと稼働率を向上させたい、そんな方には、当協会のコンサルティングサービスをおススメしております。現役のベテランホストや代行業者などがあなたの物件にカスタマイズしたアドバイスをいたします。
ご興味がある方はこちらよりお問い合わせください。
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