ここ最近、爆買い、爆宿などといわれるように、
中国人観光客が急増していますが、
彼らの求めるニーズは変わりつつあるようです。
2016年に日本を訪れた外国人の4人に1人が中国人
先日、政府観光局より、2016年訪日外国人数の発表がありました。
昨年は2403万人と、前年の1973万人よりも約22%増となっています。
訪日外国人数の国籍別トップ3は以下の通り。
1位 中国 637万人 (499万人)
2位 韓国 509万人 (400万人)
3位 台湾 417万人 (368万人)
※カッコ内は2015年のデータ 出典：JNTO(政府観光局)
また、ベトナムやインドネシア、マレーシアなど
東南アジア諸国からの訪問者数は数自体は上位3か国に及ばないものの、
軒並み30%前後と大きな伸びを見せています。
そんなわけで、中国からの訪問者数がトップという状況は
2015年と変わっていませんが
どうやら、旅行者の志向は少し変わりつつある模様です。
脱・団体旅行？
今年、2017年の春節は1月27日からですが、
1月25日付の日経によると、
中国旅行大手のシートリップの調査では、人民元安もあり、
出国者数は前年とほぼ同じく600万人程度となるそうです。
日本は訪問先としては2016年と同じく2位となっています。
ちなみに、1位はタイでこれも前年と同じです。
ただ、これまでのように、首都圏や関西圏に集中するのではなく、
どうやら地方に分散しつつあるようで、
合掌造りで有名な富山県の五箇山方面のツアーは前年比12倍となっているようです。
また、これまでのような数十人単位の団体客よりも、
10名程度の小規模な人数での予約が多いようです。
このように、中国人観光客は
どちらかというと団体で爆買いというよりも、
比較的少人数で日本各地の名所を巡る、といった、
体験を重視する傾向になりつつあるようです。
このように、旅行スタイルは変わりつつも、
春節の旅行先として、日本は高い人気を誇っているのですが、、
ちょっと気になるニュースがありました。
中国人富裕層の春節離れ
1月25日付の読売新聞の記事によると、
中国人富裕層は春節や国慶節といった長期連休では、
海外旅行を控え、時期をずらして旅行を楽しんでいるようです。
記事では富裕層にインタビューをしていましたが、
その理由は、中国人観光客が多く、混雑することと、
それに関連して、そういった時期は、中国人というだけで、
おもてなしの質が少し下がるように感じる、ということもあるようです。
そういった富裕層が求めているのは、
団体旅行では経験できないようなおもてなしを受けられるスペシャルな体験です。
たとえば、ジャンボタクシーでの世界遺産周遊ツアーや医療ツアー、
個室サロンでの高級エステなどが人気とあります。
今現在は、富裕層で主にこういった、
個人旅行でないと体験できないことを重視する傾向が生じつつありますが、
今後は一般層にもこういった、個人旅行を重視する傾向は及んでくるでしょう。
現に、中国人旅行客は団体旅行が減少し、
個人旅行にシフトしつつあるというデータが観光庁の統計にもあります。
これからの民泊ターゲットは、フライング・ダッチマンならぬ、トラベリング・チャイニーズマンをねらえ！ より再掲
これからは個人旅行ニーズが増えるならば、
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