【airbnb 京都】ホストインタビューその4
前回に引き続き、京都をはじめとした、関西エリアでairbnbの運用代行を手掛けておられる、hostlabo代表の阿部さんへのインタビューの続きです。
今回は前回に引き続き、リセールバリューのお話から、そして、阿部さんの意外な経歴にまで広がってゆきます。
■値下がりしにくいものは、少々高額でも購入してよい
Q. リセールバリューですか?もう少し詳しく聞かせてもらってもよろしいですか?
A. つまり、何らかの理由で売りに出す時に、価格が下がりにくいものは高額でも購入し、そうでないものはゲストの満足度に影響しない限り、原則、安価なものを購入しています。
具体例でいえば、昔のゲーム機は現在、底値圏になっています。これらはもう生産中止になっていますから、今後は希少性が出てきて、値上がりを始める可能性が高いです。そういったものは比較的高額なものであっても導入することが多いです。たとえば、ゲーム機なら、ゲーム部屋があることをPRできるし、効果が薄ければ、購入時と同じ程度の売値で売却も可能です。
Q. なるほど。確かに昔のゲーム機というのは盲点でした。なかなかそういった観点でみることは難しいと思うのですが、どうやってそのような感覚を身につけられたのですか?
A. 実は、もともと物販をやっていて、その際に中古品の相場などを調べているうちに身に付きました。転売でも実績があって、楽天で1位をとったこともあるんですよ。
■ヤフオクとairbnbの本質は同じ
Q. そうだったんですね。どうりで、中古ゲーム機の相場などに詳しいと思いました(笑)ちなみに、この他にも、物販の経験がairbnbの運営に活きたことはありますか?
A. そうですね、物販で鍛えられたのは、どの商品がどのマーケットなら高く売れるのかといったリサーチ力や、お客さんが買いたくなるような見せ方ですね。こういったものは、airbnbでも応用できます。
たとえば、ある物件があったとしたら、立地や間取りから、ターゲット層を明確にしたり、いい写真は撮れそうかなど、イメージをします。広い和室があれば、掛け軸をかけたり、鎧を置けないか、と(笑)
■良いリスティングを徹底的に研究
Q. 確かに、ヤフオクなどの転売サイトも、airbnbもWeb上でお客さんに選んでもらうという点が共通していますね。 そう考えると、物販をされていたという経験は大きなアドバンテージですね。とはいえ、それだけで、たった1年弱でカリスマホストになられたわけではないと思います。他にどんな取り組みをされていたのですか?
A. 結構、ツッコんできますね(笑)。私は、稼働率が高いリスティングを調べて、なぜ、そこの稼働率が高いのかを徹底的に研究しています。私のリスティングはそれらのノウハウのエッセンスを集約した結晶です。
また、直営だけでなく、代行物件もゲストの鍵の受け渡しは私が担当しているので、ゲストと毎日最低1名は会って話をします。おそらく、日本で一番ゲストと会っているホストだと思います(笑)。そういったところからニーズをすくい取って活用しています。
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阿部さんは、物販を極め、その経験をairbnbに応用しておられました。また、稼働率の高いリスティングを徹底的に分析することと、自らゲストに日々会って、生の声を拾い上げることを徹底しておられる、その真摯な姿勢に感動いたしました。
このままいい感じに終わりそう(笑)ですが、実はまだ続きます。
次回はみなさんお待ちかね、トラブル関連のお話をお伺いします。
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