【 airbnb 特区 】国家戦略特区３次指定発表

政府は12月15日に国家戦略特区(以下特区)の３次指定となる地域を発表しました(参考)。
今回新たに指定された地域は以下のとおりです。今回の千葉市の指定は、すでに特区となっている東京圏（東京都、神奈川県、千葉県成田市）に追加された形です。また、北九州市も同様にすでに特区である福岡市に追加して指定されたものです。

1.広島県・愛媛県今治市
2.千葉市
3.北九州市

今回の特区指定では、別記事にて紹介した宮崎県日南市の特区による民泊の実施が見送られました。一方で、今回新たに指定された地域のうち千葉市と北九州市では、いずれも特区における事業として新たに「民泊」の実施が盛り込まれることになりました。これらの地域で「民泊」実施となった場合は、特区として「民泊」の実施を進めている東京都大田区や大阪府と同様に条例を制定の上、7日以上の滞在等が条件になることが予想されます。

しかし同じ「民泊」とはいっても千葉市の場合は海浜幕張駅周辺に広がる幕張新都心における既存の高層マンションを対象にしていますが、北九州市の場合は古民家の活用を対象としており対象となる物件が異なっています。

マンションを対象に「民泊」を行う場合には管理規約の修正が必要という見解を石井啓一国土交通大臣が22日の記者会見で明らかにしています。このことから、千葉市の場合は条例の制定と施行に加えて各マンションで管理規約について話し合う必要があり、実際に始まるまでに時間がかかることが予想されます。

北九州市の魅力は、何といっても有名観光地へのアクセスの良さにあります。北九州市と福岡市は自動車、鉄道いずれも1時間前後で行き来することが可能です。県外の場合でも、例えば温泉地である大分県の別府まで自動車で1時間半、鉄道でも2時間弱で到達でき、関門海峡を挟んだ山口県には有名な観光地である秋芳洞や角島大橋に自動車の場合1時間から1時間半で行くことができます。

※所要時間はGoogleマップのルート検索で算出。

また、北九州市内には工業都市として公害から再生した経緯を踏まえたエコツーリズムによる観光も行われています。

こうした、他の地域にはない「地の利」を活かさない手はありません。北九州市の「民泊」は滞在型観光の拠点として大いに活用できるものと期待されます。

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