【airbnb(民泊)】中国、台湾、香港の観光動向調査
国ごとに習慣や祝日などが異なるので、観光客の動向も異なります。それらを理解して戦略を練った方がより、効率的に収益を上げられるようになります。そのため、日本を訪れる外国人がどの時期に増えるかまとめました。
今回は中国、台湾、香港を対象にしています。
各国の訪日客数を観光庁のデータから調査し、下のように月別のランキングを作成しました。
以下、簡単に解説します。
訪日客数月別ランキング(2013-2015) | |||
順 位 | 中国 | 台湾 | 香港 |
1 | 7月・8月 | 7月 | 7月 |
2 | ー | 6月・10月 | 12月 |
3 | 9月 | ー | 6月 |
4 | 10月 | 5月 | 11月 |
5 | 4月 | 4月 | 8月 |
6 | 11月 | 9月 | 10月 |
7 | 6月 | 8月 | 4月・5月 |
8 | 3月 | 11月 | ー |
9 | 12月 | 3月 | 3月 |
10 | 5月 | 12月 | 9月 |
11 | 2月 | 2月 | 2月 |
12 | 1月 | 1月 | 1月 |
出典:日本政府観光局(JNTO)データより。
順位については2013年~2015年の各年で月ごとの訪日客数をもとに順位付けをし、
順位に重みづけをした上で、相加平均によって算出した。
■1位はいずれも夏休みの7月。(中国は8月も同率1位)
順位を調査した結果、1位は中国、台湾、香港ともに7月でした。また、中国では8月も同率1位でした。やはり、夏休みに日本観光を楽しむ層が多いようです。
■2位は台湾では夏休みの始まる6月と紅葉シーズンの10月、香港はクリスマスの12月。
2位は国ごとにばらつきが生じています。台湾は6月と10月が同率2位、香港は12月となっています。台湾では大学の夏休みが6月半ばからはじまるということと、端午節という、旧暦の5/5(端午の節句)を祝う祝日が6月にあり、連休になることが多く、その影響があるものと考えられます。中国も端午節があり、3連休となりますが、本格的な夏休みシーズンである、7月、8月に比べると日本を訪れる観光客は少ないようです。香港の場合、端午節は連休にならないということと、香港内で行事が多くあるため、海外旅行をするというよりも国内で行事を楽しむ方がメインのようです。
10月に関しては、台湾では、10月10日の国慶節、(建国記念日)を絡めた、3連休があることと、日本の紅葉が台湾では広く知られているので、紅葉を見に日本を訪れる観光客が多いです。一方、香港では、12月が2位となっていますが、これは、クリスマスの12/25、翌日の12/26はボクシングデーで休みとなるため、このあたりでクリスマス休暇を取って、日本を訪れる人が多いです。
■3位は中国では中秋節のある9月、香港は6月
3位も同じく国ごとにばらつきが生じています。中国は中秋節のある9月、香港は6月が3位となっています。中秋節は3連休ですが、観光庁の資料を調べてみたところ、どちらかというと、連休だから来日するというわけではなく、本格的な旅行シーズンである、夏休みと10月の国慶節(中国は7連休程度)の間で割安になるため、この時期に日本を訪れる観光客が多いとのことです。ただ、ランキング的には10月よりも9月の方が上位なのが気になるところですが・・・。
香港の6月については、観光庁に電話にて確認をしてみましたが、夏休みを前倒しで取得して訪れる観光客が多いのでは、との見解でした。
■まとめ
以上、中国、台湾、香港の訪日客の動向についてまとめてみましたが、観光シーズンだといわれている春節は意外に訪日客が少ないことが明らかになりました。むしろ、6月~10月までの期間に着目した方がよさそうです。
もし、中華系のゲストを取り込みたいと思われているのであれば、こちらのランキングを参考に戦略を練ってみてはいかがでしょうか。また、具体的なおもてなしの際に参考にすべき点はこちらとこちらの記事をご参照ください。
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