民泊にチャンス？！名古屋も宿が、足りません・・・。

名古屋でも民泊にチャンスか

東京や大阪、福岡の宿不足はよく取り上げられますが、実は最近、名古屋も宿不足が発生しているようです。

■23区内に用事があるのに、小田原に泊まるレベルの宿不足
J-townネットの記事によると、名古屋市内への出張で、宿が取れず、豊橋という、名古屋駅から新幹線で約30分、在来線で約1時間の街に宿を取る人もいるとのこと。これは、東京駅からだと小田原や高尾、熊谷くらい、新大阪駅からだと姫路や滋賀県の草津くらいの感覚です。

■2015年は277室の客室が日曜以外ほぼ満室状態
記事中では、JR名古屋駅から徒歩2分にある「名古屋駅前モンブランホテル」城野浩之総支配人に宿泊予約の状況を聞いていましたが、「昨年の実績で稼働率は90%を超えている」とのコメントがありました。具体的には、去年1年間で277ある客室が日曜日を除き、ほぼ毎日満室状態だったそうで、さらに1日40～50件もの電話予約を断った日もあったと言います。他の名古屋駅周辺のホテルも同様の状況となっているそうです。
ちなみに、観光庁の調査によると、名古屋市内のホテルの客室稼働率は、訪日外国人の増加の要因となったアベノミクス開始直前の2012年11月には76.2%だったのが、2015年11月には86.4%にまで増加しています。この客室稼働率86.4%というのは、渋谷区や港区とほぼ同等レベルです。

■増加し続ける外国人観光客
さらに記事中では、満室の原因について、外国人観光客の増加が原因の一つであると結論付けています。名古屋市の外国人観光客は、名古屋市のデータによると、2010年度からの5年間で約24万人増加し、2014年度には約58万人が名古屋に宿泊しています。2015年のデータはまだ出ていませんが、訪日外国人数が過去最高を記録していますので、2014年度よりも多くなっていると推察されます。さらに、現在、名古屋の空の玄関口である中部国際空港では、国際路線の誘致のため、様々な施策を打っていることから、宿泊施設の不足はさらに深刻化する可能性があります。

参考までに、名古屋で宿泊した外国人の国籍トップ3は、2014年度では、
1位：中国 98231人
2位：台湾 70965人
3位：タイ 49270人
となっています。それ以下はアメリカ、韓国、香港、シンガポール・・・と続きます。

名古屋は保守的な土地柄で、民泊に対しても、比較的冷やかな雰囲気だというのが筆者の個人的な印象でしたが、これだけ需給がひっ迫しているということは、名古屋で民泊をはじめるのも意外に面白いかもしれませんね。