Airbnbのはじめかた

Airbnbの運用・始め方・コツを徹底伝授!

民泊はビジネスだけじゃない。被災者に救いの手を差し伸べる立派なインフラにも

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先日の熊本県の大震災からまもなく2週間経とうとしています。多くの個人、団体が自分たちにできることはないかと支援活動に躍起になっているニュースを目にする毎日ですよね。

その支援の取り組みの中に、アパマンショップやAirbnbが被災者に無料で部屋を貸し出すというものがあります。住まいを失った被災者にとっては、住居の提供はとてもありがたいものですよね。

実はAirbnbでは世界各国で災害が発生した際に、無料宿泊提供サービスを行っています。そして驚くことに、サービスが始まったきっかけはなんと、ホストのアクションによるものだったのです。

時はさかのぼって2012年10月、ハリケーン・サンディによってカリブ海と東海岸沿岸部一帯が壊滅的なダメージを受け、何千人もの人々が住まいを無くしてしまいました。

痛ましい災害を受け、1400名にものぼるNY市内のホストたちが被災者に対して部屋を開放し、食事の提供を行いました。この善意ある行動は多くのAirbnbを利用して支援を行われていると知った運営スタッフが感銘を受け、今後世界のあちこちで災害が発生した時はAirbnbがその支援に貢献できるよう、その仕組みを作りはじめました。

こうして2013年にはAirbnb内で緊急災害活動がスタートし、災害発生時はそのエリアに対して活動ツールがスタートします。

活動内容の詳細は以下の通りです。

【緊急支援活動のしくみ】

災害が発生すると、Airbnbでは被災地を対象に緊急支援活動のツールを有効にします。このツールが有効になると、次のような緊急対応システムに切り替わります。

・Airbnbは被災地のホストに自動メールを送って、援助が可能かどうかを打診します。
・既存ホストと空き部屋のある現地住民は、サイトを通して被災者にお部屋を無料で貸し出すことができます。
・被災地では、Airbnbの全予約が手数料無料に。
・手数料免除になってもホストは全員、Airbnbの24時間365日のカスタマーサポート、信頼&安全ツール、ホスト保証を通常どおり受けることができます。
・当社のネットワークを通し、緊急支援活動の情報を全メンバーに配信します。
引用:Airbnbの緊急災害支援

Airbnbでは熊本県の震災における支援活動は20日まで行われ、震災から2日後には80以上の部屋が無料提供していました。日本の震災は余震や二次災害も起こりうるので、再度支援活動が始まるかもしれませんね。

部屋を提供するという大きな支援は、Airbnbに物件が登録されていたから叶ったものといっても過言ではありません。個人が提供できるサービスだからこそ、助けを必要とする人に対し、迅速に支援することができるのではないでしょうか?

日本ではいつ、どこで震災が発生するかわかりません。思わぬ地域で震災が発生し、行き場をなくした人々が頼ることのできる場所が多いに越したことはありませんよね。

日本には空き家がたくさんあると指摘されています。そのうち、別荘等として存在する二時的住宅数は40万戸以上あるとのことです。

Airbnbはビジネスとしてだけではなく、自分が持っている家や部屋を、必要な人に貸し出してあげることができる社会貢献のインフラになることも可能です。
ビジネスとして捉えられてきた民泊ですが、このような活用法も十分需要があると考えられますね。

人と人との助け合いが、1日も早い被災地の復興につながることを心より願っております。

■参照URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ4H62S7J4HULFA03D.html
https://www.airbnb.jp/disaster-response
http://www.gizmodo.jp/2016/04/airbnb_free.html
http://japan.cnet.com/news/service/35081288/
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/10_1.htm

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