Airbnbのはじめかた

Airbnbの運用・始め方・コツを徹底伝授!

トラブル発生率はたったの1%未満! Airbnbが目指したのは「信頼のデザイン」

民泊サービスやシェアリングエコノミーに興味をお持ちの、
このサイトの読者の方々は既に「TED」という言葉をご存知かもしれません。
最近ではNHKでも放送されています。

TEDカンファレンスは、科学技術・アート・エンターテイメントなど、
さまざまな分野で世界の最先端を走る人々がプレゼンテーションを披露するイベントです。

Airbnbの共同創業者、Joe Gebbia

Airbnbの共同創業者、Joe Gebbia

Airbnb共同創業者ジョー・ゲビア(Joe Gebbia)さんが、Airbnbのデザインの秘密について語っています。
動画は以下から見ることができます(日本語字幕つき)。

このプレゼンテーションは、2016年2月に行われたものですが、
その時点で、1日に191カ国、78万5千人が、見ず知らずの他人の家に泊まったり、泊めたりしており、
以前報道されているような、
禁止されているパーティーをして部屋を壊す
雨の中、ゲストが待ちぼうけ
といったトラブルは、実は全体の1%にも満たないのだそうです。

一方で、予想外の出来事が生まれることもあります。
Airbnbのゲストで、宿泊中に心臓発作を起こした人がいるのですが、
ホストはゲストを病院に搬送し、バイパス手術に付き添い、
入院中も面倒を見てくれたのだそうです。
このゲストのレビューは
「とても素晴らしい家。運動不足で心筋梗塞を起こしかねない旅行者に最適。非常にオススメ!」

誰もが小さい頃から、「知らない人」=「危険」と植え付けられている中で、
互いに見ず知らずの泊まりたいゲストと、泊めたいホストをマッチングするAirbnbは、
お互いがお互いを信頼できて、はじめて取引が成立します。

Airbnbは、信頼関係の構築を、デザインによって実現しました。
その一つは評判システム(reputation system)
もう一つは情報の公開
です。

Airbnbとスタンフォード大学の共同研究によると、
人は、年齢、出身、環境など、自分と似ている人ほど信頼する傾向にあるのだそうです。
そこにレビューを加えるとどうなるかというと、
3件以下のレビューでは特に影響はないが、
10件以上のレビューがある場合は、レビューの方に信頼度が左右されるそうです。

つまり、評判システムをうまくデザインすることで、
ゲストとホストの間の信頼を築けることがわかりました。

また、お互いを知ることは、信頼関係の構築を強力に後押しします。
事前に相手の情報を知っているかどうか、つまり、
お互いに「適量の」情報を開示しているかどうかが
信頼のファクターになるのです。
Airbnbでは、登録画面のテキストボックスのサイズや、
文章などを適切に配置するなどの、見た目のデザインにより、
「適量の情報が開示できる」
ようになっています。

Airbnbで、ゲストがホストに向けた自己紹介画面。 書くべき内容の例や、ボックスの大きさで適切な情報が登録されるように設計されている。

Airbnbで、ゲストがホストに向けた自己紹介画面。
書くべき内容の例や、ボックスの大きさで適切な情報が登録されるように設計されている。

このようなことの積み重ねや、トラブルから学んだ改善により、
「知らない人」=「危険」
という図式を破壊できたのだと、ゲビアさんは言っています。

確かに、民泊サービスによるトラブルが、時折報じられています。
しかしながら、その裏にはもっと多くの、
素晴らしい信頼が形成されていることもまた、事実なのです。

ゲビアさんは、このプレゼンテーションの最後に、
金銭的やりとりを超えた「繋がり」が、
シェアリングエコノミーの目指しているものである、と述べています。

「信頼」による「繋がり」の形成に効果的な
情報の作り方や、コミュニケーション方法などについて知りたい方は、
ぜひ当協会主催の民泊セミナーに一度ご参加ください。

また、個別のご相談も承っております。
ご相談はこちらからお願いいたします。

みなさまからのご連絡を、お待ちしております。

 

 

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