いよいよ2016年8月にブラジルのリオデジャネイロで
オリンピック、パラリンピック(通称:リオ五輪)が開幕します。
そして、リオ五輪の開催時における宿泊物件の不足の打開策として、
「Airbnb」がリオ五輪の公式スポンサーとなることが決定しました。
はたして、
Airbnbは世界第四位のマーケットであるブラジルで
地位を確立できるのでしょうか?
今回は、Wall Street Journal(以下WSJ)の中から、
“Airbnb Seeks Big Boost From Rio Olympics”という記事から
ひもといていきたいと思います。
ブラジルの不況がAirbnb普及の原動力に
ブラジルは、BRICsの一員として新興国の活躍が期待されています。
しかし、現在のブラジルの経済状況は不景気のまっただなかにいます。
自国通貨であるレアル安から通貨危機になることを恐れるために、
高金利を保っているのです。
実際にブラジルのレアルは2014年から2年間に渡り下落の一途をたどっています。
引用:野村證券「マーケットアウトルック」より
このように、レアルが安くなっていくと、旅行の傾向としてはどうなるでしょうか?
海外旅行するよりも国内旅行する人が増える傾向がでてくるでしょう。
WSJでもこのような記述があります。
「ブラジルの不景気により多くのブラジル人が国内旅行をし、
そしてその多くがAirbnbを利用している」。
つまり、日本では訪日外国人がAirbnbの主客となっていますが、
ブラジルでは自国民がAirbnbの利用者となっているところが特徴的なのです。
ブラジルワールドカップにおけるAirbnbの跳躍
いまから2年前に開催された
2014年のブラジルワールドカップ(以下ブラジルWC)。
このブラジルWCで、Airbnbは非公式にもかかわらず、
多大な功績をあげていたのです。
なんと、ブラジルWCの全ての観光客の約20%が
Airbnbの物件に宿泊したのです。
つまり、10万人もの観光客がAirbnbを利用したのです。
また、Airbnbのリスティング数もうなぎのぼりです。
2012年に900にすぎなかったリオの物件数も、
いまや25000にまで増加しています。
ここで、以下のグラフをみてみましょう。
世界的な伸び率と比較しても
驚異的なスピードでリスティングが増加していることがわかります。
まさにオリンピックをひかえた今、リオではAirbnbが躍進しているのです。
リオオリンピックは東京オリンピックの予習になる。
このようにオリンピックを目前にひかえたリオでは
Airbnbがブームとなっているのですが、
WSJではこのような話も紹介されています。
あるリオ在住ITコンサルタントが
オリンピックの宿泊機会を狙ってAirbnbに参入しました。
そこで価格を強気の100ドルと設定したところ、
まったくお客さんが入らず、80ドルまで下げざるを得なかったようです。
ここでの教訓は、市場を見誤ってはいけないということです。
自分一人で価格設定するのではなく、
信頼できるプロと相談することで、
ロスを軽減できる可能性は高まるはずです。
また、WSJではこのような記述で話が締められています。
“Her worry now is what happen after the Games”
つまり、このホストはオリンピック後のことについて懸念しているのです。
オリンピック中は空室率を気にせずにすむでしょうが、
それ以降のことは戦略的に考える必要があるのです。
オリンピックを一過性の「収益機会」ととらえるのではなく、
どうすればオリンピック後も継続的にホストができるのか。
そこに意識しながらリオオリンピックに注目してみませんか?
すると、東京オリンピックの「予習」としてよい「教材」になるかもしれませんよ。
(参照記事)Airbnb Seeks Big Boost From Rio Olympics
東京オリンピックまでに民泊をはじめませんか?
この記事で述べたように、
一人で民泊をすすめることほど怖いことはありません。
当協会では民泊のはじめかたの
ノウハウも持っていますので、
ご興味がある方はセミナー、あるいは90分1万円の個別コンサルティングにて
お伝えいたします。
また、民泊全般について知りたい、という方には、
民泊のはじめかたセミナーも随時、開催しておりますので、
お気軽におこしください。
お問い合わせはこちらまでお気軽にお申し付けください。
コメントはコチラ